第86代内閣総理大臣を務め、石川県を代表する政治家であった森喜朗氏…
政界を引退しながらも、様々な理事を務める程力は健在です…
そんな森氏ですが…
・失言が多い…
・過去にどんな失言があったのか…
そんな疑問に対してこの記事では紹介をしていきます。
森喜朗の失言エピソード11選!
- 1998年:大阪批判
- 2000年:神の国発言
- 2000年:寝てしまえ発言
- 2000年:エイズ不適切発言
- 2000年:教育勅語発言
- 2001年:ピストル、カップ麺発言
- 2003年:女性軽視発言
- 2014年:浅田真央へ失言
- 2016年:リオ五輪の失言
- 2021年:東京五輪の失言
- 2022年:自民パーティーでの失言
森喜朗氏の失言に関して紹介をしていきます。

それでは1つずつ紹介していきますね!
①1998年:大阪批判

「大阪はたんつぼだ」という発言を含む数々の失言が記録されており、これは1988年の懇談会での発言です。

大阪は「金もうけだけを考えて公共心のない汚い街」
このような発言や…「女性っていうのは競争意識が強い」といった発言もあり、これも女性蔑視との批判を招きました。
この発言は地域間の感情を尖らせ、大阪に住む人々の自尊心を傷つける結果となり、森氏に対する否定的な見方が強まる要因となりました。
②2000年:神の国発言

森喜朗元首相の「神の国」という発言は、2000年5月15日に神道政治連盟国会議員懇談会での演説中に行われました。

日本は天皇を中心とする神の国である
この発言は、「日本は天皇を中心とする神の国である」とし、全国的に議論を巻き込む形に…
この発言は、日本国憲法における「国民主権」と「政教分離」の原則と対立するとされ、当時の政治的な背景や社会的反響を考慮すると、多くの批判が寄せられました。
その結果、内閣支持率は急落し、19%にまで下落。
森首相の発言は、特に戦後の日本において、天皇の位置づけや神道との関係に敏感な問題であるため、反発を招く要因となりました。
批判者たちは、発言が歴史的に天皇主権に基づく国のあり方を肯定するものであり、憲法の基本原理を揺るがすものだと指摘があったようです。
③2000年:寝てしまえ発言

(選挙に関心のない有権者は)寝てしまってくれればいい
2000年6月、森喜朗氏は衆院選を控えた遊説中に「(選挙に関心のない有権者は)寝てしまってくれればいい」という失言をし、多くの批判を受けました。
この発言は選挙に対する無関心を示唆し、特に無党派層の有権者に対する軽視と捉えられ、自民党の支持率にも影響を与える要因に…
失言の影響として、森喜朗内閣は発足当初から支持率が低迷し、特に「寝てしまってくれればいい」という発言は、選挙への関心が薄い有権者に対する無理解を示すもので、投票行動にネガティブな影響を与えるとされました。
この発言は投票日直前に行われ、自民党内での支持基盤を大きく揺るがす結果に…
さらに、この一連の失言は森内閣の持続的な不人気に寄与し、最終的には彼の政権が2001年4月に退陣に追い込まれる一因となりました
④2000年:エイズ不適切発言

2001年1月、当時の日本の総理大臣森喜朗は、エイズに関する不適切な発言を行い、これが大きな批判を呼ぶことになりました。
森氏は、福井県敦賀市での講演において…

選挙運動で行くと農家の皆さんが家の中に入っちゃうんです。なんかエイズが来たように思われて…
というコメントをしました。
この発言は、エイズを侮蔑する比喩として受け取られ、多くの人々から非難されました。
エイズを含む公衆衛生問題への理解不足が浮き彫りになり、医療関係者や社会活動家からも厳しい反応が…
さらに、この発言に対して、当時の民主党政調会長であった管直人からも謝罪を求める声が上がるなど、政治的な波紋を呼びました。
⑤2000年:教育勅語発言
2000年5月、当時の首相森喜朗は「日本の国は、まさに天皇中心の神の国である」という発言をしました。
この発言は、神道政治連盟国会議員懇談会での挨拶中に行われ、広範な批判を引き起こす形に…
森首相の発言は、当時の日本における政教分離の原則に対する疑問を呼び起こし、軍国主義的な傾向の復活を懸念する声が多く上がりました。
また、森首相は教育勅語に対しても肯定的な態度を示し、その復活を支持する発言を繰り返すことに…

教育勅語にもいいところがある
教育勅語は、明治時代に制定されたもので、国民に対し道徳的な訓戒を与える内容のものでしたが、戦後、民主主義の観点から失効しました。
森氏はその中で「教育勅語にもいいところがある」と述べ、これがさらなる批判を呼び、これらの発言は、内閣支持率の急降下を引き起こし、与党関係者の間に危機感を醸成しました。
⑥2001年:ピストル、カップ麺発言

2001年2月、当時の日本の総理大臣であった森喜朗が行った発言は、今なお記憶に残る失言として知られています。
この発言は、宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が米国の原子力潜水艦に衝突して沈没した事故に関連していました。

アメリカではピストルを買ったが、日本では水やカップラーメンを買った
森氏はこの事故に関して、公の場で必要な準備について質問を受けた際、上記発言を述べました。
この発言は、森が日本人の危機意識を軽視していると受け取られ、広く批判を集めることに…
カップラーメンの購入を新たな脅威に対する準備と結びつける発言は、多くの人々にとって不適切であると感じられ、森の軽率な発言としてメディアでも取り上げられました。
この失言は、森政権の支持率に悪影響を与えたとされ、彼の政治キャリアにおける象徴的なエピソードとなっていますがその後も日本の政治シーンにおいて、政治家の発言に対する温度感や危機管理のあり方について議論を引き起こしました。
森氏の発言は、公共の場における政治家の言葉の重みを再認識させる出来事となったと言えます。
⑦2003年:女性軽視発言
2003年6月、森喜朗氏は鹿児島市での公開討論会において、少子化問題に関連して

子どもを一人もつくらない女性の面倒を、税金でみなさいというのはおかしい
という発言をしました。
この発言は、個人の結婚や出産に対する自己決定権を無視するものであり、多くの批判を呼びました。
この失言は、森氏の過去の問題発言と同様に、社会的な配慮が欠けているという指摘を受けることとなり、少子化の問題に対して無理解であると受け取られ、女性の権利や社会的地位に対する見解をさらに問題視する結果となりました。
⑧2014年:浅田真央へ失言

2014年2月、森喜朗元首相が福岡市での講演中にフィギュアスケーターの浅田真央選手について発した失言が大きな波紋を呼びました。

浅田さんは大事なときには必ず転ぶ
この発言は即座に批判を浴びることに…
このコメントはソチオリンピックの団体戦に出場する際の浅田選手のパフォーマンスに関連していたもので、その場面での彼女の苦境を軽視しているとの受け止め方が広まりました。
この発言に対する反応は非常に否定的で、特にスポーツ界から多くの批判が寄せられ、浅田選手自身もこの失言について、心に残る影響があるとコメントしました。
彼女のファンや多くの人々は、元首相の無神経な発言に失望し、浅田選手への配慮が欠けていると感じることに…
森氏はその後、この発言について反省を示し、「孫から叱られた」とも述べました。
彼は浅田選手が最後のオリンピックになる可能性を考慮し、「余計なことに神経を使わせるべきではなかった」と釈明しました。
一方で、このような失言は森氏の過去の発言とも重なり、彼の言動が今後の活動に影響を及ぼす可能性も示唆されています。
⑨2016年:リオ五輪の失言
2016年7月、リオデジャネイロオリンピックの日本選手団壮行会において、当時の日本オリンピック委員会会長であった森喜朗が発言した一文が大変な波紋を呼びました。

国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない
森氏は選手たちに対して国歌斉唱の重要性を強調しこの発言は多くの人々から批判を受けることに…
この発言は、ただ国歌を歌うことが選手の代表資格を決定づけるという考え方を示しており、選手たちに対して非常に圧力をかけるものでした。
実際、この壮行会では国歌の斉唱ではなく、陸上自衛隊員による国歌独唱が行われていたため、森氏の発言は状況にそぐわないものであったとも指摘されています。
さらに、彼はその後も選手たちに「口をモゴモゴせず、声を大きく上げて歌ってください」と呼びかけるなど、厳しい言葉を投げかけました。
この一連の発言は、多くのメディアで取り上げられ、森氏の発言が持つ意味、及びオリンピック精神との不一致が大きな議論を引き起こすことに…
この失言は、森喜朗氏にとっては繰り返される失言の一つであり、その後も彼は様々な形でメディアや世間から厳しい批判を受けることとなります。
特に、彼の発言は女性差別的な発言とも関連付けられ、さらなる批判を招く結果となりました。
⑩2021年:東京五輪の失言

2021年2月に、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が行った女性蔑視発言は、日本国内外で大きな反響を呼びました。

女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります
森会長は、2月3日に開催された日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会において、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」と述べました。
この発言は、オンラインで記者にも公開されており、すぐにソーシャルメディアや報道で大きな反感を引き起こしました。
発言の直後、森氏は4日に記者会見を開き、自身の発言を謝罪しましたが、辞任の可能性は否定しました。
この発言は、多くの批判を受け、特に女性蔑視として捉えられました。
その後、「#森喜朗氏は引退してください」というハッシュタグがTwitter上でトレンド入りし、国内外で反発が広がりました。
森会長の発言は女性についての認識や態度は、国内外のメディアからも問題視されています。
⑪2022年:自民パーティーでの失言
2022年6月7日に自民党議員のパーティで行われた発言です。

女の人はよくしゃべると言っただけだ。本当の話をするので叱られる
この中で森氏は「女の人はよくしゃべると言っただけだ。本当の話をするので叱られる」と述べ、女性に対する蔑視的な言葉を再び発する形になりました。
この発言は、多くのメディアで取り上げられ、批判の声が上がりました。
森氏の発言は、過去の女性蔑視的な発言に続くものであり、彼の失言癖が変わらないことを示すものに…
特に、先に東京オリンピック・パラリンピックを巡る女性蔑視発言による辞任騒動の後でも、こうした発言が続くことに対する反発が強まって、社会的な反響が再燃している状況です。
新たな失言は、森喜朗氏のこれまでの発言に対する批判をさらに強める結果となっています。
彼は過去にも失言を繰り返しており、特に2021年2月に行った東京オリンピック組織委員会での女性蔑視発言が注目されています。
このときは「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」との発言が広く報道され、多くの批判を浴びました。
その発言により彼は辞任を余儀なくされ、社会的な波紋を呼び起こしました。長年の政治活動の中で累積した彼の発言は、今もなお議論の的となっています。
まとめ
森喜朗のこれまでの失言について紹介をしていきました。
日本の政治の為に活動した実績や功績が凄いからこそ…失言によるイメージダウンは勿体ないと思ってしまいます。
政界を引退したとはいえ、現在も権力のある方であることは間違いありません。
日本をより良くして頂く為にも今後のご活躍を応援しております。
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